2013/12/04

アメリカ就労ビザ更新拒絶、そして再取得までの道のり

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数カ月ぶりのブログ更新になってしまいました。
その大きな理由として就労ビザの更新が拒絶され、
3ヶ月の日本滞在を余儀なくされたからです。


アメリカに仕事で滞在するには経験した人にしかわからない、いろんな
高いハードルがあります。これからアメリカにチャレンジしたい人、
現在アメリカで働いているがビザ更新が不安な方など
私が経験したビザ更新拒絶から再取得までの情報を全て
丸公開することにより何らかの役に立てばと思い記事にします。


■ビザ新規取得から更新まで




私のビザの種類はL1ビザで、日本に親会社がありアメリカに子会社を
作る時に良く使われるビザになります。大企業でさえも落とされる
ことがあるL1ビザをスタートアップが新規取得するのは結構大変ですが
ChatWork社は運良く取得することができました。

ただし、スタートアップ向けとして1年だけです。

つまり移民局は1年だけ猶予を与えて上げようというものです。
この1年のうちにどのくらい売上を上げ(税金)、どのくらいアメリカ人を
採用したか(雇用)を基準に、次の更新可否を見極めるという非常に過酷なものです。

日本からアメリカに渡って言語の違いはもちろん、ビジネスの慣習、
マーケットの違い、ネットワークづくりだけならまだしも、
1年以内に売上、雇用を生まないとアメリカから追放されるという
ビザ対策も同時にやらないといけないため、非常に非常にタフです。


ChatWork Incはビザ新規取得のため資本金を14万ドル入れ、過去の
決算書、ビジネスモデル、アメリカでの売上見込み、採用見込みを
提出して新規取得することができました。

そしてビザ弁護士に更新のためにどんな対策をしておくべきかを
何度も何度も念入りにヒアリングし、このラインを超えていたら
まず大丈夫と聞いていたのがコントラクター(契約社員)2名以上。
※資本金を1億円以上入れてる方は更新は問題なくできると思います。
ChatWork社は中小でかつ自己資本100%の会社ですので
ポンポンお金を出せる状況ではないのでこのような対策が必要です。

なーんだ契約社員2名だけならそんなにハードル高くないよね?って
思われると思いますが、ビザ更新のために採用して人件費を払うって
ナンセンスですよね。どうせ雇うならいい人を雇いたくなります。

私は心配性な方なので、コントラクター2人と言われましたが
念のため倍の4人を雇いました。そして更新期限前には
まだまだアメリカにチャレンジするよという意気込みを見せるため
資金を捻出して追加で26万ドルを入れて計40万ドルの資本金へ。

これだけやれば絶対大丈夫だろうと心配症の私でもすっかり
安心しきって8月中旬に日本に一時帰国しました。


■ビザ更新拒絶・・・


3週間後の9月上旬に渡米する予定で、ビザの結果を待っていましたが
すっかり安心しきって9月以降の予定をどんどん入れていました。
TechCrunch Disrupt出展、GMIC出展、Keizai Society登壇、
その他アポ10件以上。帰ったらまた忙しくなるなぁなんて思っていた
帰国直前にビザ弁護士から拒絶通知の連絡が・・・

ビザ弁護士もこれで落とされるなんてありえないと憤っていて
提訴するという意気込みでしたが、過去の事例を調べてもらったところ
結果が出るまでに2年、かつ覆ったケースは1件もないとのことで断念。。

1年活動してきてようやく動き方が見えてきて、さぁいよいよだ!と
思っていたところに、アメリカから「おまえは見込みないから来るな」と
言わんばかりの拒絶通知。

全身から力が抜けて、まさに目の前が真っ暗になる感覚でした。

周りはアメリカに帰ってチャレンジしていることになっている、
でも実際はアメリカに帰れなくなって何もさせてもらえない。
なんと理不尽なという思いもありましたが、怒りよりも脱力・無気力。

突然個人の人生と会社の大きな岐路にたたされ一週間くらいはほぼ何も
手につかず、家にこもっていました。

一週間くらいたってくるとようやくその状況にも慣れてきて
今後どうしようかという方向に頭を切り替え始めることができ、
時間とは偉大だなと思いますが、二週間くらいたつと行けても
行けなくてもChatWork普及のために最善を尽くすのみと
開き直りのレベルまで復活することができました。


■ビザ再取得へ


一度拒絶されるとバツがつくため、再申請してもさらにハードルが
上がってしまうというかなり絶望的な状況でしたが、開き直って
いたので、とりあえず再申請してみようということになりました。

L1ビザは新規1年、2年更新が3回で計7年までというビザなので
次は2年更新を再申請で狙うことになります。

ただ、2年更新は1度拒否されてるので、ビザ弁護士からはより確実に
取得を狙うなら更新ではなく再度新規申請で1年を狙うことも
提案されましたが、また1年でビジネスとビザのことを頭に入れながら
動くのは嫌なので2年更新狙いましょう!と決断しました。

再申請の対策はシンプルです。落とされたであろう要因は
契約社員はいるが正社員がいないこと。つまり移民局からは
ビザ更新をうまくすり抜けようとしたと判断された可能性が高く
※かといって1年目で思い切りどこまで投資するかの判断は難しい、、
やる気がないと判断されたので、社員化して、こんなにやる気が
あるんだということを証明するこれでもかというドキュメントを
つけるということのみ。。。


4人の契約社員のうち2人に社員化のお願いをして承諾をもらい
提出書類にグループ会社、今後の展開、勢いのある売上予測を
弁護士とともに作成。通らなかったらあきらめるが、最善は尽くす
ということで、ビザ書類作成にかなり力を入れました。


ビザ書類は本当に時間がかかり、申請から審査までも
とにかく時間がかかる。何か一つ起きるとすぐ1ヶ月後になる。。。
それが新規取得の時にわかっていたので最短コースで進めていましたが
結果が出たのは1ヶ月半後の11月2日でした。
※ここで追加書類が必要と言われたら年明け確定でした。。。




500以上のいいね、50以上のコメントが付きました。
投稿内容を見てもらったらわかりますが、更新許可通知が来た
瞬間に全身からエネルギーが溢れだし、目の前がパーッ!と
開けたような感覚になりました!

再び土俵に上がれるチャンスを得ることができ、これだけ
たくさんの方から応援してもらってるんだから、絶対に成功させる!
絶対に後悔だけはしないように2年間全速力で走り切る!と
固く決意しました。

ということで、報告が遅くなりましたが
ChatWorkのシリコンバレー挑戦、再始動しました!


ビザのことを詳しく話し始めるとキリがないので記事上では
ポイントだけ書きましたが、より詳しく聞きたい方は
こちらからどうぞ


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