2014/03/24

【チャットワークインターン体験記】少しだけ見えてきたシリコンバレーのあれこれ

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こんにちは。
2014年3月のはじめから2週間、シリコンバレーのチャットワーク社で社会人インターンに参加しました株式会社CHUの石井聡明と申します。

2週間という時間は本当にあっという間に過ぎてしまいましたが、たくさんの方に出会い、たくさんお話をし、たくさんの経験をさせていただきました。

その経験は濃密で言葉にするのが難しい部分もあるのですが、少しでも参考になるものがあればと思い、私がインターンで体験したことを書いてみようと思います。



【なんでインターンに参加したのか?】


まず、なぜチャットワーク社の社会人インターンに参加したのかを書きますね。



■きっかけは昨年12月のアメリカ縦断の旅


実は昨年の12月に、今回のインターンでも一緒だった中村あきらさんと2人でアメリカ西海岸を縦断しながら有名企業を訪問してまわるという旅をしました。
シアトル→サンフランシスコ→ラスベガス→ロサンゼルと移動しながら、Amazon・Microsoft・Twitter・Google・Zapposなどなどいろんな企業をまわり、途中グランドキャニオンなどの観光も挟む旅の中で、Plug and Playの山本さんのところへも訪問させていただきました。

はじめて山本さんとお会いしたとき。
このときはまだオフィス増床前でした。

この時にシリコンバレーのこと、Plug and Playのこと、山本さんの起業のお話、チャットワークの海外展開のこと、チャットワーク社の仕事の仕方など、たくさんのことをお話いただきました。
とても楽しい時間であっという間に感じたのですが、なんと3時間もお話していたことにあとで気づきました(笑)

参考)チャットワーク代表の山本敏行さんとシリコンバレーでお会いしてきました。


■Googleよりもグランドキャニオンよりも、山本さん(笑)


日本に帰って旅を振り返ったときに「なにが一番印象的だったろう?」と思い返してみると、山本さんとお会いしたことが一番よかったと感じている自分に気づきました。
それと同時に、シリコンバレーやPlug and Playにいたときに感じた静かなワクワクや発想が広がる感覚というのが、帰国してから薄らいでしまっているのも感じました。

そして「シリコンバレーに戻りたい」と思うようになったんです。

そのときに「山本さん自身がシリコンバレーに進出する際、社長自ら現地企業にインターンをした」というエピソードを思い出し、「私もPlug and Playのチャットワーク社でインターンができたら幸せだろうな」と思いました。
そして時期をみて、山本さんにインターンの相談をしてみようと思っていたんです。


■突然あらわれたチャンスの女神様


そんなある日、Facebookを見ていたら山本さんがこんなことをつぶやいていました。

シリコンバレーオフィスを4倍に増床したので席が余ってて
ふと思ったのが、シリコンバレーに所在するChatWork Incにて
社会人向けのインターン(研修)を受け入れたらニーズあるかなぁ?

Σ( ̄□ ̄;)!! いやいやいや!!
ニーズあるもなにも、私が相談しようと思っていたことじゃないですかっ!

びっくりしましたよ。
こちらかノックしようとしていた扉が、向こうから開いてしまったんですから。

そしてその数日後にはインターンの受付が開始されました。展開の早さに戸惑いながらも、私は即日で申し込みをしました。


「チャンスの女神様は前髪しかない」という言葉があります。
チャンスの女神様はある日突然前から向かってくるんだけど、前髪しか生えていなくて後頭部はツルツル。通り過ぎてからでは捕まえることができない。だから来た時にちゃんと捕まえましょう、という話です。

「なんで前髪をつかまなくちゃいけないんだ?」という疑問はありますが(笑)、私はそのときにちゃんと女神様をキャッチできたんだと思います。



【実際にどんなことをしたのか?】


では実際、2週間のあいだにどんなことをしたのか書いてみたいと思います。

「インターン」とは言っても、かっちり決まったトレーニングメニューなどがあるわけはなく基本的には「山本さんの真横にいて、見て、肌で感じて学ぶ」というスタイル。
私の中では「インターン」というより「ビジネス留学」というような位置づけでした。
もしくは、経営者のOJT(On the Job Training)。
いろいろなチャンスや選択肢は山本さんも提示してくれますが、何を選択してどうしていくかは自分次第。


固定プログラムがあるわけではなく、自ら取りに行くスタイル。
質問にはなんでも答えてくれました。

なので、初日に山本さんと「2週間でどうなったら最高か?」を話し合いました。

そして滞在中に体験したのは以下のとおりです。
(一部プライベートも混ざっています)


■インターンマニュアルの作成


私は最初の1人目のインターン生だったので、手順も資料も本当に何もありませんでした。
なので自分の体験を元に、これから来る2期3期のインターン生のためにマニュアルを作るという仕事をしました。

「インターン生がインターンプログラムとマニュアルを作る」という稀有な現象ですが(笑)、私はゼロからイチを創るのが好きなのでむしろ喜んでやりました。

実際のチャットワーク社で使われているツールやノウハウを使ってGoogleサイトで作成していったので、「なるほど、こう活用するのか」というのがわかりました。
社内のマニュアルサイトを見せてもらったり、日本の社員さんと遠隔ミーティングをしたりしたので、かなり具体的なところまで見れました。

このノウハウは今後自社内でも取り入れていくことにします。


■商談同行、ミートアップ


商談やミートアップには、基本的にすべて同行させてもらいました。

 ・日本の上場企業の社長さん
 ・ベンチャーキャピタリスト
 ・エンジェル投資家
 ・シリコンバレーでスタートアップ奮闘中の日本人の方
 ・日本企業の海外進出支援事業を始める現地の方

などなど、いろんな立場の方の話を聴くことができ、シリコンバレーという場所が立体感を持って見え始めるのを感じました。


■Pitch見学、イベント参加


シリコンバレーやサンフランシスコで毎日100以上行われているというイベントにも参加しました。

投資家向けのPitch(プレゼンテーションイベント)

4つのゲーム会社を立ち上げた創業者のパネルディスカッションイベント。

英語があまり聞き取れなかったんですが・・・(^_^;)
シリコンバレーの雰囲気やスタートアップの熱のようなものを感じたり、Pitchの構成を学んだりできました。


■PnP日本人飲み会


Plug and Playにいる日本人の方の飲み会に、タイミングよく参加することができました。

20名以上のPnP関係者が集まり大いに盛り上がりました。

日本の大企業の駐在員さんも多く、スタートアップの人とはまた違った視点でのお話が聞けたのが興味深かったです。


■コワーキングスペース


「シリコンバレーと同じか、もっと熱い場所サンフランシスコ(by山本さん)」にあるコワーキングスペースにも行ってみました。

サンフランシスコのコワーキングスペース「HATCH」

同じくサンフランシスコのコワーキングスペース「Rocket Space」

日本のコワーキングスペースは「フリーランスの場」というイメージですが、こちらは「オープンなシェアオフィス」という印象を受けました。
(あくまで個人的イメージですが)


■スタートアップが集まるカフェ


コワーキングスペースよりもさらにラフなかんじなのがカフェ。

WhatsAppが生まれたカフェ。
シリコンバレーやサンフランシスコでは仕事のできるカフェが充実しています。

電源やWiFiの使えるカフェが充実していて、PCで作業している人が多かったり、ビジネスのディスカッションがそこかしこから聞こえてきたりして、「スタートアップの街なんだなぁ」と感じさせられます。


■山本さんの講演会


2週間のうちに2回、Plug and Playに日本の学生が来ることがあり、少人数の講演会を開くことがありました。

学生向け講演会

意識の高い学生が多く、自分の学生時代を恥ずかしく思いました(笑)




■企業訪問、働いている方のお話を聴く


いくつか企業訪問をしたり、現地で起業している方にお会いして、お話を聴くことができました。


Google社内も社員の方に案内していただきました。
大型ビジョンを開発・導入するハードウェアスタートアップ企業。
チャットワーク社幹部の方や現地企業のCEOの方とプールサイドBBQで語り合う。

同じシリコンバレーでも、会社の規模や事業内容・ステージによっても、オフィスや仕事環境がぜんぜん違うのが興味深かったです。


■スタンフォード大学


スティーブ・ジョブズも歩いたスタンフォード大学も見学。

公式ツアーは無料で参加可能。
スタンフォード大学のキャンパス。


すごく広くて美しいキャンパスなので、無駄に学生になりたくなりました(笑)


■アメリカンホームパーティ


インターンの生活面をサポートしてくれた方がご好意で、シリコンバレー在住の方が集まったホームパティを開催してくれました。

アメリカンスタイルのホームパティ。

起業して本もたくさん出されている方、日本の大企業で人事を務めている方、有名企業数社のM&Aに携わったCPA(米国公認会計士)の方など、シリコンバレーで活躍されている方とのお話はとても貴重でした。


■チャットワーク社幹部の方と


私がインターンしている期間には、タイミングよくチャットワーク社のCOO山口さんとCTO山本正喜さんがシリコンバレーにいらっしゃいました。
お二人とも経営幹部なので、山本社長とはまた違った観点での経営の話やチャットワーク開発秘話などをお聞きすることができました。

COO山口さんとCTOの山本正喜さん。
ジャパニーズ・トラディショナル・スタイルのコマネチで(笑)


【日本に戻ってみて】


私はシリコンバレーに行く前に

・滞在中にやりたいこと
・山本さんに質問したいこと
・得たい結果

などをリストアップしておきました。

2週間という期間は本当にあっという間で、毎日濃厚だったので、省みる時間はあまり取れなかったのですが、
日本に帰ってきてふとリストを見返してみると、ほとんど消化できていることに気づきました。


帰ってきてからは「英語を学ぼう!」と思いましたね。
あたりまえですが、英語ができないとコミュニケーションができない。

観光旅行程度なら問題はないんですが、もう少し英語を操れるようにならないと、ビジネスはもとより、現地の人たちと仲良くなりにくい。深い話がしにくいんです。

私は今回、Airbnbを使って現地の家にホームステイをさせてもらったんですが、そこのホストが若いスタートアップのご夫婦でした。
いろいろと情報も教えてもらったんですが、英語ができればもっといろんな情報交換できるのになと悔しく思いました。


それと、このシリコンバレーでの体験のシェア会をしようと思っています。
ふと「興味のある人いるのかな?」と思ってFacebookで聞いてみたら、意外と多かったので。
たかだか2週間の経験ですが、なにか少しでも参考になるものがあったり、シリコンバレーを身近に感じてもらえたら嬉しいので、身近な人を中心に開催する準備をしています。


滞在中に山本さんやCOO山口さんとお話をして、チャットワーク社とのビジネスのお話もいただいたので、その準備も進めています。
これもシリコンバレーから持ち帰ることができた、大きな成果だと思ってます。


【さいごに】


シリコンバレーの話をするとき、山本さんがよくサファリパークに例えて話をします。

「シリコンバレー視察」といって企業を見て回るのは、サファリパークを車で回っているようなものだ。
楽しい思いはできるかもしれないが、ライオンの実際は知ることはできない。
ライオンのことを本当に知るには、ライオンと寝食を共にする必要がある。
 

私の場合で言えば、12月にシリコンバレーを訪れたのは「サファリパークツアー」だったんだと思うんですよね。
そして今回の2週間は、ライオンの住む土地で滞在してみました。

2週間という短い期間だったので、
ライオンの本当の力強さとか、どうやって狩りをするのかとかまではわかってないと思いますが、
少なくとも「ライオンってこんなニオイなんだ」「毛並みって意外とキレイだな」「牙や爪、怖っ!」ということは感じられたと思います。
そしてこれって大きな経験だと思っています。

どう動いていくかはまだ決めていませんが、今後ビジネスを展開していくときには必ず役に立つと感じています。


インターネットや本を見ていてもわからないことってたくさんあると思います。
でも一度実物を見たり体験すると、肌感覚でわかることがたくさんあります。少なくともシリコンバレーを身近なものとして感じるようになります。
とくにスタートアップに興味のある人は、ぜひインターンに参加して欲しいと思います。



2週間のインターン、一言で感想を言うとすれば、シンプルに「楽しかったです!」


社会人インターン1期生 石井聡明(http://sowmay.jp/




[動画] ChatWork Incシリコンバレー社会人インターン第一期生の感想


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